sweetlove
SWEET1
今日からside☆柚瑠
「私大きくなったら陸のお嫁さんになるー。」
「本当にぃー?」
「うん。」
「じゃあ大きくなったら結婚しよーね。」
「うん!約束だよ。」
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ジリリリリリリリリー…
「ん。夢か…。」
目覚まし時計を止め、ベッドから重い体を起こす。
陸、かぁ……。
今頃何してんのかな…。
「柚瑠ー!いい加減起きないと遅刻するわよー。」
下からお母さんの声が聞こえる。
「やばっ!もうこんな時間だしっ!目覚まし時計間違えてセットしちゃった〜。」
慌ててベッドから降りると真新しい制服に手を通した。
「やっぱ可愛い〜♪」
全身鏡の前で憧れだった制服を着てくるくるまわりながらはしゃいだ。
相坂柚瑠(15)
今日から高校生です!
「馬鹿!こんな事してる場合じゃないって!」
自分で自分にツッコミながら、軽く化粧をし、自慢のサラサラヘアの髪も丁寧にセットした。
「よしっ!」
下へ降りると鼻歌を歌いながらお母さんが朝ご飯を作っていた。
「あらっ。柚瑠制服似合うわね〜。さすがあたしの娘♪」
「でしょ〜♪」
お母さんの前でひらひらスカートを見せた。
「はいはい。似合うから、早く準備しな。今日は特別に送ってやるから。」
後ろからポンポンと頭を叩かれた。