プライド
はじめに
俺はいつでも一番。自分に自信があって周りからはすごいって思われている。でもそれは違う。思われているんじゃなくて思わせてる。
俺はサークル、バイト、恋愛、友情、就活、勉強、酒、服、麻雀、ダーツ、ビリヤード、なんだってうまくやる。周りからは神様だって言われる。でもそれは違う。言われるんじゃなくて言わせてるだけ。

辛いとき辛いって言いたい。でも言えない環境を自分で作ってる。

俺は何でもパーフェクトにこなす。周りからは要領よくて天才って言われる。でもそれは違う。パーフェクトにこなしてるように見せてるだけ。



つまり今の俺を形容するに最もふさわしい言葉、それは嘘つき。

その嘘は自分をすごく見せようとどんどん一人歩きを始める。

今の俺を形容するに最もふさわしい言葉、それは弱虫。


嘘がこの世から消えたとき、俺は弱虫でしかない。

それも救いようのない弱虫。
なんでかって?嘘はこの世から消えないからだ。


この文章は唯一俺が弱さを見せられる場にしよう。嘘偽りを一切書かず、ありのままの自分を表現しよう。

そしてこの文章を書き終えるとき、本当の自分と向き合えたとき、見えてくる大切なものがあるんだと思う。

この文章は俺を知る人は誰も見ていない。見せる予定もない。もし誰かにこの文章を見せる日が来たら、きっと自分の口で伝えることができるだろう。
俺は常に人の目を気にしている弱虫なんだと。



そんな自分と他人の間に敷かれた壁、それがプライドなんだと今は思う。


プライドってなんだろう。捨てたい。いっそのことそんなもん丸めて投げ飛ばしたい。

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