北極星



「はぁー」




「どうかしやしたか?」




厳つい男が私を見る。




「もう見るの飽きた!私帰るねぇ」




「ちょっと!!チイさん!!それはなりません!もともとはチイさんに憧れていた男なんですよ?」




「だってー、こいつ弱すぎるんだもん。全然つまんない」




「まぁ確かに、こいつ屁でもないっす。チイさん」




そしてボロボロの男が言った。




「チッチイさま、なにをおっしゃってるんで、すか…?ほんとうにけっこんしてくれる、んですか…?」




おっ!やっと違和感もったか。
結婚?誰があんたとするかよ。
さっき私が言った事聞いてなかったのかな?
あーかわいそう。
まともに喋る力も無いのね。




そりゃそうね。
拳銃で足を数ヵ所撃たれ、殴られ蹴られ…








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