北極星
「バカじゃないの?」
「チ、イさま…?」
ボロボロの男が青ざめた。
そのかわりに厳つい男が笑い出した。
男なんて単純よね。
そんなに私と結婚がしたいの?
それともヤりたいだけ?
バカバカしい。
「しょうがないなぁ…タト、早く殺って。あんたの最期ぐらい見てあげる」
タトは厳つい男の事。
あんたみたいなビンボーが私と結婚するなんて、何百年も早いわ。
「わかりました」
「チイさ、ま…これはどういうこ…」
「やれ」
――バンッ
男は動かなくなった。