時空戦争─我等世界ノ救世主!?─
もしその仮説が正しいならば、此処は一体何処なのだろう。
有名なトリップものの漫画では、未来だったり過去だったり、その時代や背景は様々だ。
俺達が学校の屋上から落ち、もし此処が同じ場所なら、何となく此処は過去のような気がするのだが。
「命拾いしたのは良いけど……何か余計めんどくさくなったな。人が居るかも怪しいし……」
俺は苦笑しながら言った。
そうだ。
誰か俺たちの他に、人が居れば良いのだが………
それを考えると、この森を抜けるのがやはり第一の試練なのかもしれない。
「森を抜けよう、夜統!」
「いきなりやる気になってんなよ、めんどくせェ……」
そうは言うものの、表情は穏やかだ。
実は、コイツもこの状況を楽しんでいるのかもしれない。
俺達は歩みを進めた。