時空戦争─我等世界ノ救世主!?─
「パパに報告して、盛大なもてなしをしなくちゃね!」
アズサは飛び跳ねながら部屋を出ていく。
「そうだ、ここにしばらく身を隠してもらうわ! ついてきて、部屋に案内するわ」
「あ……?」
興奮したアズサに手を引かれながら、俺達は部屋に案内された。
引きずられるように長い廊下を歩くと、金の装飾が施された木製のドアの前に立たされた。
ドアノブもキラキラと輝いていて、何だか素手で触るのは気が引けてしまう。
手袋か何かをはめないと、指紋が付いてしまう。
「さぁ、入って。この部屋の物は自由に使って良いわよ!」
「自由に…って…」
言われても………
目の前に広がるのは磨きぬかれた床、ふかふかのベッド……
窓から見えるのは、きれいに並んだ建物。町並み。
「お客様用にいつも掃除してるのよ。遠慮なんてしないで、自由に使って良いわよ」
「どーもどーも。じゃ、遠慮なく」
「ちょ、夜統!」
無遠慮な夜統に、俺は溜息を吐く。