時空戦争─我等世界ノ救世主!?─
「そう言ってくれて嬉しいわ」
その時、どこからか声が聞こえた。
そして、ガチャンとドアが開き、アズサが顔を出す。
「てめェ…何の真似だ」
殺気すら漂わせているのではないかというくらい、鋭い眼差しを彼女に向け、夜統は言った。
当の本人は肩を大袈裟に竦め、一昔前のドジっ子のように舌をペロリと出した。
「ごめんなさい、でも、貴方達の覚悟を知りたくて」
「無理矢理やらせるつもりだったくせに、覚悟なんてよく言うよ。使い方おかしいよ」
彼女の態度に少しだけイラついた俺は、少し刺のある口調で言った。
「今更逃げるのは無しよ。もし逃げようとしたら部下に取り押さえて貰って、牢獄に閉じ込めるから」
「さらっと怖い事言ってるよ、この人!!」
俺はこの人には逆らわないようにしようと、心に決めた。