時空戦争─我等世界ノ救世主!?─
大分申し遅れたが、俺は幸村鈴音(サキムラ リンネ)。
高校一年生だ。
青春真っ盛り、と言いたいところだが、実はそんな事は全く無い、非常に何も困難も苦楽もない、平淡な今を生きている。
自分で言うのも何だけど、男女問わず人気者だ。
大抵一緒に帰る友達が居るし、何かと声を掛けてくる女子も多い。
「鈴音ー!帰ろうぜ!」
「うん、今行く〜!」
教室の外で数人の男子が手を振っていた。
俺は教室を飛び出し、廊下を走ってそいつらの元に急ぐ。
うん、今日も何もなかった。
いつもと、変わらない日々。
廊下の窓から、校庭を夜統が歩いているのが見えた。
またこれから、喧嘩しに行くのかな。
「テストも終わったし、パァーッとやるべ〜☆」
「お、良いねェ♪」
「ま、テスト期間中も遊んでばっかだったけどな←」
「オイオイ、少しは勉強しようぜ〜」
俺の友人はお調子者が多く、こんなのばっかりだ。
愛澤がストッパーで、他の奴らは皆悪乗りしてどっかに脱線していく。
まぁ、楽しいから良いんだけどさ。