野球部キャッチャーの君
「あの.....」

「あのさ、なんでさっき逃げたの??」

「あっ、その....」

「まだ返事言ってないじゃん!」

「あっ、そうだけど....、杉山君には好きな人がいるから....」

「.....好きな人って千里ちゃんのことだよ!」

「えっ!?」

「だから...俺と付き合ってください!!」



嘘.....。そんなこと......あるはずないよ....



「嘘.....」

「本当だよ!!」

「でも彼女が....」

「別れた。」

「えっ!?」

「さっきここ来る前に別れた。好きな人がいるからって。」

「じゃあ、吹奏楽部で同学年の好きな人って・・・」

「千里ちゃんだよ!」

「嘘....。信じられない....。」



私は自然と涙がこぼれてきた。
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