あまーいお時間
「じゃあさ、毎日
あの学校の校門の近くで
見張ってよーよっ
そんで~チャンスがあれば
話し掛けてみれば
よくなーい?!」

「え、でも‥「はいっ
けってーいっ!!」

いつも強引に物事を
決めてしまう。
でも強引に決められて
間違ったことは一度もない。
それならば‥‥‥
私はその少しの期待を胸に
友達の言う通りにすることに
した。


--------放課後


「っよし。こっから
見てよっか♪」

って言っても電柱の
後ろに隠れてるだけ。
どう見ても不審者にしか
見えないと思う。

「ね、ねぇ‥
ここはまずいでしょ‥
どう見たって不審者だよ~」

「大丈夫だって!」

‥そういった会話を
しながら見るが
いっこうにあの男性は
出てこない。

「はぁー‥。
出てこないな~‥。
もう帰ったのかな?」

「わかんない‥」

私たちはきっと
2時間近くその場にいた。
けれど現れなかった。

そんな張り込みが
1週間も続いた。


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