あまーいお時間
「―で、話って何?」

ジュースのストローに
口を含みながら
私に聞いてきた。
‥なんともいやらしい。
って私は変態かっ((←

「いや、その‥
お、お話がしたいなって‥」

「今してるよ‥?」

顔のわりには可愛らしく
しゃべる彼。
耳をくすぐるような声。
私の胸は鳴りっぱなしだ。

「あのっ‥アドレス‥
教えてくれませんか‥っ」

「‥っぷ、はははっ
それを言うためにぃ?
面白い子だねー」

笑われ‥た?
はずかしーっ‥///

「あ、顔が赤くなった。
かっわい~」

‥もしや見た目によらず
チャラ男っ?!

「ごめんごめんっ。
じゃあ赤外線で送るよ?
ほら早く、携帯出して」

「はいっ‥」

アドレス帳に彼の
連絡先がある。
名前は園田 悠希
(そのだ ゆうき)。
私は携帯の画面を見ながら
何度も心で名前を呟いた。

「じゃ、俺
そろそろ時間だから
またねっ
凜(りん)ちゃん」

彼はそう言って店から
出て行ってしまった。


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