草食系部下と私様上司
「上川さんが、誘ってきたんですよ?
覚えてないんですか?」


「記憶にない!
そんな事より、仕事覚えなさいよ!クズッ。」


「プッ……。」


少し赤くなって、ドギマギしながら、悪態つく上川さんが、何故か可愛くて…。

俺は吹き出した。


「何!?」


怪訝そうに、俺を睨み付ける。


「思いっきり寝ぼけてるし!あのぉ…俺達、恋人同士でいいんですよね?」


「なっ…。」


ますます赤くなる上川さん。


「ねっ?」


そんな上川さんを覗き込んだ。


「勝手にしなさい!」


彼女の事が少し分かった。


彼女の私様は、ベッドの上では消えてしまう…。


俺達は、恋人同士(!?)になった…みたいだ。


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