草食系部下と私様上司
好きの理由
「鶴見君…!」
「はいぃぃ!」
体に電流が走った様に、ビクン!と反応する…。
「ちょっと来なさい。」
「はい……。」
あのベッドの中で見せた、甘甘な彼女は何処にもいない…。
いつもの、鬼上司。
そして、ビクビクしながら、気の弱い草食動物になる俺。
「はあぁぁ。」
怒る前の溜め息。
「鶴見君…。
これじゃあ、書類製作以前なんだけど…。
君は良くても、指導係りの私の立場は、どうしてくれるのかしら…?」
眼鏡を外し、キッと睨む。
「すみません。」