草食系部下と私様上司

忍び寄る、黒い影

ある日。


仕事を終えて、帰ろうとした時だった。

「ねえ、鶴見君。」

上川さんが、俺を呼び止めた。


「何ですか?」


上川さんのデスクに向かった。


「お願いが有るんだけど、あと少しで仕事終わるから、待っててくれないかしら?
一緒に帰って欲しいの…。」


「上川さん、何気に怖がりなんですね。」


声を殺して笑う。


「鶴見君……。」


「はい?」


「殺すわよ?」


無表情で俺を見る上川さんからは、殺気だっていて、身の危険を感じた。


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