草食系部下と私様上司
「鶴見君、こんなバカ男に構う事ないわ?
帰りましょう。」


「莉子!
頼む。もう一度付き合って欲しい…。」

上川さんの腕を掴んで引き寄せようとした時、俺の中の何かがキレた……。


「待てよ!!」


上川さんの腕を掴んだ男の腕を力いっぱい掴んで引き離した。


「…っ。何するんだ。君は、一体何なんだ!?」


「俺は…上川さんと付き合ってる。
あんたに、上川さんを渡さない!」


男の胸倉を掴んだ。

「たいした自信だな。
坊や、幾つなんだ?今時の若者ふうだが?」


口角を上げて、不気味に笑った。


「まだ、22です。
それが、何か?」


「莉子…僕にフラれたショックで、こんなチンチクリンに、癒しを求めているのか?
でも、安心して?
莉子、二人でやり直そう?」


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