loveLetter〜海にラブレター
さよなら
なんてこともない、晴れた日
だったね。陸がまた
「サーフィン日和だなっ」って
笑ってた。
なんでかな??
なんで神様は陸をつれてっちゃったのかな??
「七海っ今日さぁ 放課後海行こうぜッ」
「”今日も”でしょっ笑」
「まぁなっ今日俺ちょっと寄るとこあるし 先海行っといて」
「私も行くよっ」
「七海はいーのっ」
「うーん…わかった」
無理にでもついて行けばよかった…??
ザザー
ひとりで来る海は久しぶりで、何だか寂しかった。
ザザーッ…
波を見ていると一瞬、陸の笑顔が波に見えた気がした。
「…陸…??」不安になった。
何だか何か大切な物を必死で探してるときのような、うまく言えないけど、そんな…
「…陸〜早く来てよ…」
流木で砂浜に落書きをしながら
呟いた。
『なーなみっ!!』
陸の声がして振り向いた。
だけど陸は居なかった。
「七海っ!!」
「…!…翔兄…?…あゆちゃん?どう…したの??…」
「なな…」
何で泣いてるの??
何で陸は来ないの??