loveLetter〜海にラブレター

病院は 私達の歩く音と、機会音しか聞こえなかった。

カツンカツン…。

翔兄が足をとめた場所は、霊安室だった。

「…り…く…??」

目の前に、目を閉じた陸が居た。

「…り…く…?もう…海…行こ??寝ちゃった…の? 待ちくたびれたよ…」

「…ッ七海…」
「陸…りく?起きて…ねぇ…起き…ッてよ…」

「…七海…?陸はな…死んだんだよ…もう…ッ起きねーんだよ…ッ」

「そんな事ないッ…陸が死ぬはずないッ…」

「〜ッ七海!」

私は 前もみずに ただ ただ
薄暗い 廊下を走った。

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