とりまー紀文
③「さくら様」 マルチーズ
毎週金曜日は、さくらちゃんのトリミングの日だ。
ロングコートのさくらちゃん、四駆の大きい車に乗ってやってくる。後ろの座席は、全てさくらちゃん専用に作られている。水用、ごはん用の食器まで設置してあった。
うちにくるようになってもう半年、うちとけてくれているようでもどこかよそよそしい。
トリミングが終わって別の部屋に移動する時、バスタオルをもって「さくらちゃん行くよ」と言うと、この時だけは長い真っ白な毛をなびかせながら、しっぽをふってついてくる。
ソファーの上にバスタオルを敷いてあげると、さくらちゃんはお迎えがくるまで、その上で眠りにつくのである。
帰る時は後ろの座席の窓から顔をだし、ワンワン言いながら帰っていく。
いったい何と言っているのか気にかかる。
ロングコートのさくらちゃん、四駆の大きい車に乗ってやってくる。後ろの座席は、全てさくらちゃん専用に作られている。水用、ごはん用の食器まで設置してあった。
うちにくるようになってもう半年、うちとけてくれているようでもどこかよそよそしい。
トリミングが終わって別の部屋に移動する時、バスタオルをもって「さくらちゃん行くよ」と言うと、この時だけは長い真っ白な毛をなびかせながら、しっぽをふってついてくる。
ソファーの上にバスタオルを敷いてあげると、さくらちゃんはお迎えがくるまで、その上で眠りにつくのである。
帰る時は後ろの座席の窓から顔をだし、ワンワン言いながら帰っていく。
いったい何と言っているのか気にかかる。