Chain〜切れない鎖〜
どういうことを意味するのか、あたしは薄々分かっていた。
今まで友達のような付き合いだったのに、そこまで進んでしまうのかと思った。
何より、あいつらに汚されたあたしに罪悪感を覚えた。





暗がりの中電気も点けず、あたしたちは唇を重ねた。

倉庫でのキスとは全てが違う。
近くで一馬を感じる。
甘い甘いキスだった。


あたしの震える手をぎゅっと握りしめ、一馬は初めて言ってくれた。
「好きだ」と。

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