Chain〜切れない鎖〜
暗くて辺りが見えない。
初めて一馬の家に上がったのに。
ただ、あたしを抱き締める一馬と、部屋中にほんのり漂う一馬の香りにとろけそうだった。




「一馬…してもいいよ」

そう言っていた。


いつもあいつらにもてあそばれたあたしの身体。
汚れてしまったあたしの身体。
これ以上、男なんかに触れられたくない。



でも、一馬ならいいと思った。

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