Chain〜切れない鎖〜
「それよりさぁ、今日のホームルーム、酷くない?」
「え?」
「センセ。俺の偉大な夢をみんなにバラした」
「あぁ…」
喉元まで込み上げた笑いを必死で我慢した。
あまりに苦しくて、窒息してしまいそうだった。
ことの発端は、受験を控えたあたしたちの進路希望調査だった。
音大に通いながら芸能活動をすると言い張る隼人は、進路希望欄に『月光プロダクション』だなんて書いた。
月光プロダクションは超大手のアイドル事務所。
入れるのは、神に選ばれた人だけだなんて言われている。
隼人は確かにかっこいい。
オシャレだし、センスもいい。
でも、一般市民の分際で月光プロダクションを志望するなんて、狂気の沙汰だった。
「え?」
「センセ。俺の偉大な夢をみんなにバラした」
「あぁ…」
喉元まで込み上げた笑いを必死で我慢した。
あまりに苦しくて、窒息してしまいそうだった。
ことの発端は、受験を控えたあたしたちの進路希望調査だった。
音大に通いながら芸能活動をすると言い張る隼人は、進路希望欄に『月光プロダクション』だなんて書いた。
月光プロダクションは超大手のアイドル事務所。
入れるのは、神に選ばれた人だけだなんて言われている。
隼人は確かにかっこいい。
オシャレだし、センスもいい。
でも、一般市民の分際で月光プロダクションを志望するなんて、狂気の沙汰だった。