Chain〜切れない鎖〜
「任せて!」

華の仲間に加わり、絵の具でポスターを塗る。


「芽衣ちゃん!次、赤色ね」

「うん、わかった」

こうやってみんなで作業するのは、思いの外楽しかった。






中学生の時は、参加なんて出来なかった。
あたしが仲間に加わろうとすると、決まってみんなが避けた。
そして、放課後は決まってあいつらのおもちゃになるという、地獄の時間と化していた。
学校なんて潰れればいいと、毎日思っていた。





華はどうなんだろう。

華もあたしみたいな中学生活を送っていたのかな。



ノコギリを振り回して豪快に木を切る華を見ると、そんな過去なんてなかったように思えた。

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