Chain〜切れない鎖〜
「桜井君。あなたはサボリしか出来ないの?」

華に対してだんまりを決め込む一馬。
その一馬の態度が華の怒りにさらに火をつけた。


「正直、腹立つ。
散々怠けてきたんだから、今くらい奉仕しなさい。
私はあんたなんか怖くないんだから」

「東條…てめぇ…」

一馬は明らかに怒っていた。
あたしだったら怯んでしまうくらい。

それでも、今の華は強かった。
びっくりするくらい。

無敵の華は、一馬を更に強烈な目で睨んでいた。
かつての宿敵に対する恨みを全面に出して。

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