Chain〜切れない鎖〜
「お前が大切で…傷つけたくなくて…」

「一馬?」

「…おかしくなっちまいそう」

薄明かりの中見えた一馬の顔があまりにもかっこよくて息をのんだ。
そしてほんのりと漂う色気に頭がくらくらした。

照らし出された一馬の肉体は、思ったよりもしっかりしている。
あたしはその肩にそっと触れた。



「芽衣…こんな俺だけど…」

我慢が出来なくなって、一馬にぎゅっと抱きついた。

溢れる思いを必死に伝えようと、熱い口づけを交わした。

指を絡ませ、顔を近付けて笑いあった。
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