Chain〜切れない鎖〜
結局、あたしたちは手を繋いで寝た。
シングルベッドに二人で並んで。




まだまだあたしたちには乗り越えるべき壁がある。
でもね、それはゆっくり越えていけばいいと思うんだ。





一馬の手は温かく、握っているとホッとした。

微かな寝息が聞こえ、なぜだか嬉しくなった。



そのきれいな頬に唇を寄せ、あたしも眠りの世界へと入っていった。

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