Chain〜切れない鎖〜
赤髪が腰を上げ、一歩また一歩あたしたちへと近付く。
怖くて後退りするあたしの手を、なぜか隼人ががしっと掴む。

隼人は怖くないのだろうか。
それとも、あたしを盾にしようとしているのだろうか。

訳が分からない隼人。




「一馬さんに近付くの、十年早いんじゃねぇかよ?」

赤髪がそう言うと、他の人たちは再び馬鹿にしたように笑った。

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