Chain〜切れない鎖〜
ヤバいと思った。

このまま不良たちに天罰を与えるのも見物だが、これ以上一馬を怒らせたところなんて見たくなかった。



いつもの優しい一馬でいてほしい。

あたしはそう願っていた。





怖かった。

不良たちに近付きたくもなかった。

でも、一馬を止めないといけないような気がした。




赤髪の胸ぐらを掴み上げる一馬に近付き、遠慮がちに声をかけた。
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