Chain〜切れない鎖〜
「好きだよ」

我慢できなくなって、そう呟いた。

一馬があたしを見て、にっこり笑う。

そしてあたしの胸がきゅんという。





これから…








ピーンポーン




チャイムが聞こえた。

そして考える間もなく続く声。



「はっ…隼人!何してんだよ?」

「おーい、色男。いちゃついてんじゃないよ!」

「あ…あぁ、…一馬さん…ごめんなさい」




完全に空気が壊れた。

ピンクがブルーに変わった。

身体を起こし、一馬がため息をついた。

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