Chain〜切れない鎖〜
昔の髪型に似ていたからかもしれない。

あいつらにいじめられているあたしを助けてくれた、一馬に似ていたからかもしれない。







じーっと見つめる。

後ろに回って髪を触る。

頬に鼻を当ててにおいを嗅ぐ。






一馬が眉間にしわを寄せて「参った」と言うまで、あたしは一馬を堪能した。

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