Chain〜切れない鎖〜
「お前ら…何してんだ!?」

不意にびっくりしたような声が聞こえた。

振り向くと、一馬たちの消えたドアが開いていて、一馬と京司が驚いたようにあたしたちを見ていた。






ちょうど今、あたしたちはジュースをおかわりしようとしていたところだ。

グラスを持つあたしの左手を亮太が握り、甘えるようにあたしに身を寄せていた。




亮太が甘えん坊なだけで、もちろん怪しい関係ではない。

だけど、一馬の目にはそう映るしかなかったのだろう。

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