Chain〜切れない鎖〜
「…分かんないよ、京司君は」

いつもの堂々とした様子からは想像も出来ない声で、弱々しく華が話す。


「京司君は私のこと、どうとも思ってないんだから」






あたしはそんなことはないと思う。


かつての親分のような一馬に、

「華をいじめたら許さない」

なんて宣戦布告した京司は忘れない。





京司は華が大切に違いない。

でもそれは、友情なのか、愛情なのかは分からなかった。





…恋愛って難しい。


< 303 / 306 >

この作品をシェア

pagetop