Chain〜切れない鎖〜
いつの間にか一馬が帰ってきていた。

外の一人散歩にも飽きたのだろう。

意味深に華を見て薄ら笑いを浮かべていた。





他人にはドライな一馬。

だけど、華に関しては例外だった。

あり得ないくらい華を心配するし、なぜか華には弱い。

それは昔したことの一馬なりの償いなのかもしれない。







華はそんな一馬にも気付くことなく、モジモジと淡い恋心に浸っていた。

その様子が本当に可愛くて、幸せそうだった。


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