Chain〜切れない鎖〜
あたしの味方
「芽衣チャンじゃん」

あたしの最高潮の幸せを打ち砕いたのは、やっぱり奴らだった。



市街地のゲーセン。
あんまり行く気がしなかったのは、こいつらがいるような気がしたから。
あたしの野生の勘は間違っていなかった。




いつもなら、まだマシ。
一人で暴行されるなら。

でも、今日は一馬がいる。
あたしの過去のこと。
それを一馬に知られたくなかった。



こんな奴らに目をつけられていることを知ったら、一馬は離れていくかもしれない。

せっかく仲良くなったのに。
せっかく距離が縮まったのに。
もう一馬の笑顔を見ることも出来ないかもしれない。

そう考えると、胸が締めつけられた。

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