Chain〜切れない鎖〜
初めは恐ろしくて避けていた。
だけど今の桜井君からはあの狂気が感じられなかった。
気になった私は、何回もすれ違ってみたが、桜井君はあいさつ一つしなかった。
私を完全にシカトしていた。




桜井君じゃないのかもしれない。
人違いかもしれない。

そう淡い期待を抱いた時、『桜井一馬』と書かれた名簿を見た。



…私は再び地獄へと落ちた。

< 84 / 306 >

この作品をシェア

pagetop