Chain〜切れない鎖〜
二人の邪魔をしようとした私に天罰が下らない訳がない。



運悪く現れた桜井君は、私を睨んで去っていった。
その目付きは昔の桜井君そのものだった。

感情がない目。
憎しみに溢れる目。
その目を見た瞬間、辛かったあの日々が甦った。



せっかく掴んだ楽しい日々。
この日々が、再び無惨に崩れるかもしれない。

恐ろしさに涙が出た。

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