年下彼氏。*ハツカレ*
千颯くんが言葉を止めると、また暖かい手に包まれたあたしの手
お兄ちゃんに見られたらまた走って来そうだなって思いながら、千颯くんに微笑んで正美さんの後を2人で追った
「あ、そう言えば俺買い物・・・」
千颯くんが片手に持った買い物袋に目を落とした
そう言えば今日は千颯くんが晩ご飯作ってくれるんだったんだ・・・
「か、帰ろうか?」
「何言ってるの」
「でも、千颯くんの手料理食べたかったな」
あたしは口を少し尖らせながらチラッと前を歩くお兄ちゃんを見た
寄りによってなんで今日来るなかなぁ~
「また今度作るからさ、な?」
「うん!それまで楽しみにしてるね」