年下彼氏。*ハツカレ*
ポフッ
千颯くんがあたしの上にいた
それがわかったのはキスが終わって、チュッと音を聞いてから
「ち、千颯くん?」
「会いたかった・・・」
「あ、あたしも・・・」
千颯くんの温かい手があたしの頬に伸びてきてすぅーっと首筋まで撫でられる
「んっ・・・」
自分でも聞いたことのない声が漏れる
それを聞いた途端、千颯くんはふにゃっと顔を緩めた
「可愛い玲」
そのままキスが降ってきた
千颯くんの柔らかい唇が、おでこ、まぶた、頬、耳たぶ
「ぁっ・・・ふぅ、ち、ちは」
なに?
これは、あたし今どんな表情(かお)してるの?
「っ・・・ぃた、いよぉ、・・・」
「大人だから我慢」
強い吸い付きが首筋にはしった
チリッ
と熱く、心臓がエンジンのように激しくなっている
あたしはそこまでしか覚えていなかった