年下彼氏。*ハツカレ*


ポフッ


千颯くんがあたしの上にいた


それがわかったのはキスが終わって、チュッと音を聞いてから


「ち、千颯くん?」

「会いたかった・・・」

「あ、あたしも・・・」


千颯くんの温かい手があたしの頬に伸びてきてすぅーっと首筋まで撫でられる


「んっ・・・」


自分でも聞いたことのない声が漏れる

それを聞いた途端、千颯くんはふにゃっと顔を緩めた


「可愛い玲」


そのままキスが降ってきた

千颯くんの柔らかい唇が、おでこ、まぶた、頬、耳たぶ


「ぁっ・・・ふぅ、ち、ちは」


なに?
これは、あたし今どんな表情(かお)してるの?


「っ・・・ぃた、いよぉ、・・・」

「大人だから我慢」


強い吸い付きが首筋にはしった

チリッ

と熱く、心臓がエンジンのように激しくなっている

あたしはそこまでしか覚えていなかった




< 111 / 211 >

この作品をシェア

pagetop