年下彼氏。*ハツカレ*
後ろ髪を引かれる思いなのか、何度か居酒屋を振り返る玲
「それに俺たちは邪魔だろ?」
「じゃ、ま?」
「うん、だってあそこにいたってヤツらに見せつけるだけだし?」
ニヤッと口元を上げて言った
見せつける、と言うかヤツらから玲を奪われないようにも、あそこには居たくなかった
「玲は居たかった?」
足を止めて顔を覗き込む
「そんなことない、けど・・・」
「じゃぁ、二人きりになりたくなかった?」
「ち、ちが」
「じゃぁなんでそんなにスッキリしてない顔なの?」
玲は多分幹事を頼まれてやったのに(半分強制)、自分たちだけ先に帰るって言うのが納得いかないんだ