年下彼氏。*ハツカレ*


「玲っ!居るんだろ!開けてよ!」


いつもならその声を聞いたらキュンとしたりするのに

今日は声が耳を通る度に心が冷めて、どこか冷静になっていくあたしがいた


「ご近所迷惑だから」

「っ・・・玲」


それはあたし自身でも驚くぐらい冷たい氷のような声


その声に千颯くんも言葉をなくしてた



「玲っ・・・あれは・・・」


「聞きたくない」


「でも誤解してるからっ!」


「聞きたくない」



千颯くんが弁解すればするほどあたしの中の“好き”って気持ちが薄れていった




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