年下彼氏。*ハツカレ*
chapter.14 おばさん
「受ける気になってくれましたか?」
「はい、受かるかどうかわかりませんけど・・・」
あたしは秘書室で例の秘書さんと(あたしを呼び出した秘書さん)秘書検定の話をしていた
「うちの社長は社員教育に熱心ですから費用は会社持ちですし、葉山さんならきっと受かりますよ」
にっこりと微笑まれてあたしも笑顔を返した
でも秘書さんの笑顔にどこか見覚えがあるような気がして・・・
「じゃぁ1ヶ月の試験がんばって下さいね?」
「はい、失礼します」
受験票の申し込みの控えを持って経理課に戻った
経理課のみんなはあたしが秘書検定を受けることは課長づてに聞いているから、「葉山さんなら受かるよ」とか「頑張ってね」とか応援してくれる