年下彼氏。*ハツカレ*


二人を見ていたらなんだか惨めになってきた


「・・・やめて」

「玲」

「もう・・・いいよ・・・あたしが悪くて」


あたしは千颯くんの顔を見ながら言った


「なんでだよ!」

「・・・」

「俺が悪いんだ、俺が・・・」


千颯くんはあたしを背中に庇って彼女に向かった


「利香、これは俺たちの問題だ。帰れよ」

「い、いやよ、あたしだって・・・」


「帰れ」



千颯くんが怒りを含んだ声音に彼女は「千颯を諦めてよね!おばさん」って言って去っていった


「玲、話をさせて」


振り返ってあたしの目を見て言ってきた千颯くんにあたしは頷くしかなかった




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