年下彼氏。*ハツカレ*


お母さんに抱きしめられながらポロポロと心の枷が外れていく


「絢音」って言うあたしの鎧がはがれていく


「・・・お母さん失格だね、玲が苦しんでるって気づかなかった・・・」


違うよ、お母さんのせいなんかじゃない


って言いたくても出てくるのは嗚咽ばかりで、言葉にならない


「ひぃ、っ・・・」

「玲、ごめん、ごめんね?」


二人で泣いていた

でもそこで改めてあたしたちは家族になれたのかもしれない


「絢音は絢音。玲は玲、でしょ?血なんか繋がってなくたってあたしの大切な子供だもの」




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