年下彼氏。*ハツカレ*
「なにもなかったんだ」
って・・・嘘じゃなかったんだ
「で、利香にぶたれて利香を追ってホテルから出たときに玲と会った・・・玲から年のことを言われたとき凄く悔しかった・・・でも悪いのは俺で
だから変わろうと思った、年なんか関係なく玲に信じて頼ってもらえるような男になろうって・・・で、それから玲にもう一度告白しようって」
千颯くんがぎゅっと手を握ってくる
「それから真面目に勉強してランクの高い大学に進んだ、同時に父さんの会社に就職した、平社員としてだけどさ」
千颯くんはハハッと笑って話を続けた
「で、すぐにでも玲に会いに行きたかったのに父さんがプレゼンをひとつ成功させたら玲に会わせてやるって言ったんだ
もちろん父さんの会社で働いてたのは知っていたから、そんなの無視すればもっと早く会えたんだけどさ」