年下彼氏。*ハツカレ*


「本当になにかあったらすぐに連絡して」

「うん、何回言うの?」


夕方になると千颯くんは玄関で何度も念を押してくる

ちなみに今ので3回目


「玲が遠慮しがちだからさ」

「え、遠慮って・・・昨日だって」

「昨日は・・・なにかあったんだろ?」


千颯くんの言葉にまた佐竹さんとのことを思い出す

忘れてたのに・・・


「玲、やっぱり・・・」

「なんでもないって言ったじゃない!」


千颯くんに話したくなくて思わず声をあげてしまった

気づいて千颯くんを見ると眉間にしわがよってる

「あ・・・ご、ごめん、本当になんでも、ないから・・・」




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