時と種族を越えて

真夜中の学校

現在、私は真夜中の学園に居る。

何故かって?

それは、学園長から七不思議事件の解決を頼まれたからだ。



七不思議の内容は、

1.真夜中の屋上には、化け狐が出る。
2.夜に、ピアノの憑喪神がピアノを弾く。
3.深夜一時、家庭科室の合わせ鏡は過去に通じる。
4.夜の学校で、桜の木の下に行くと悪霊に取り殺される。
5.保健室のベッドは、生きている。
6.図書室に、本の憑喪神が現れる。
7.学校の池には竜がいる。

の七つだ。

どの七不思議にも、共通しているのは、該当する場所が学園に一つしか無いことだ。

私は、溜め息を吐いて屋上に向かった。

真夜中に、屋上に行った生徒の神経を疑う。


この学園の生徒の3分の1は、見鬼だ。
古い学園の為、憑喪神も沢山居る。


夜の学園に来るなんて妖怪と闘う力の無い普通の人間には自殺行為だ。



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