時と種族を越えて
七不思議〜本の憑喪神〜
ガラガラガラ
図書室に入ると、四人?の子供が遊んでいた。
本の憑喪神達だ。
由紀音「みんな、集まって。」
本の憑喪神「はーい!」
由紀音「生徒に、見られたでしょ。」
本の憑喪神達が、コクりと頷いた。
由紀音「駄目じゃない。この学校には、見鬼の力を持つ人が多いんだから。人が現れたら、逃げなきゃ。」
私は、本の憑喪神達の頭を撫でながら言った。
本の憑喪神「うん、」
由紀音「そうそう、何か変わったこと無かった?」
本の憑喪神「変わったこと?」
本の憑喪神「あ、白守様が遊んで下さったよ!」
えっ?
白守が?あり得ない。
由紀音「そう、良かったわね。他に無い?」
本の憑喪神「無いよ!」
無いか………
由紀音「ありがとう。又、来るね。」
私は、本の憑喪神達の頭を撫でると図書室を後にした。
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