時と種族を越えて

山崎先生に、気を取られているうちに、足に桜の根が巻き付いてきた。



山崎「宮下さん!」

由紀音「っ!」


どうにもならない。
桜の根は、どんどん私に巻き付いて来る。



苦しい…………


………助けて…………


……白守………助けて………


……白守………白………守………





「ゆ………ね!」


誰かが、私を呼んでいる気がする。



そして、そのまま、私は意識を手放した。





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