時と種族を越えて
綾香「真紀は、放って置いて。由紀音、私と別れてから何があったの?」

何か、あったっけ?
そうだ!女神の記憶が過去世の記憶が蘇ったんだ!

でも………


由紀音「どうして、そう思うの?」

綾香「雰囲気が変わったから。ある種の神々しさを感じる。」

真紀「それに、今まで瞳に宿っていた、全てを諦めた様な光が無くなっているよ。代わりに、何かを決意した様な力強い光が宿っている。」


由紀音「はぁ」

二人の言葉を聞いて、私は溜め息を吐いた。
この二人には、隠し事は出来ない。


由紀音「綾香と真紀に、隠し事は出来ないわね。――結論だけ言うと、女神だった頃から、転生を繰り返して今に至るまでの記憶が蘇ったの。」


綾香と真紀が、息を呑んだ。



綾香「……これから、どうするの?」

綾香が小さな声で言った。


由紀音「今の所は、今まで通りよ。」

綾香が、ホッとしたような表情を浮かべた。


真紀「……まさか、同族が身近に居たなんて………」

真紀の呟きに私と綾香は首を傾げた。

綾香「えっ?」

由紀音「同族?」



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