時と種族を越えて
色々と話していると、祠に付いた。

邪鬼に会わなかったが、会わない方が助かるので気にしない事にした。




綾香「白雷様、いらっしゃいますか?」


静かに、祠の扉が開き、白守に瓜二つの白狐が現れた。
白雷だ。


真紀「白………雷」

真紀が、掠れた声で白雷を呼んだ。

白雷「紗理奈!」

真紀が、白雷に抱き付いた。



静かな時間が、森に流れる。



しかし、静寂は簡単に破られた。


何者かが、結界の周辺に結界を張ったのだ。
私達を閉じ込めるように。


白守「由紀音、」

由紀音「不味いわね。」

綾香「寒気がする。」

綾香は、両腕で身体を抱き締めながら、苦しそうに息をしていた。

白雷「神気に、人間が邪悪な神気に触れれば具合が悪くなるのは当然だ。」

真紀が、綾香の手を握った。
綾香の呼吸が、楽になる。


真紀「私には、これしか出来ないから。」

真紀が、辛そうに微笑んだ。


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