流星群にお願い
目をぎゅっ、とつむります。

ホラー記憶の上に無理矢理、明日は何をしよう、なんて考えをかぶせましたが、いともかんたんに突き破られてしまいました。

あぁ、怖い。

暑くなってきましたが、この布団から出る勇気はありません。

私はドキドキしながらもうっすらと目を開けて部屋を見渡しました。

……いるかどうか、気になってしまうのです。

ただの箪笥やテレビを見るのに、ここまでドキドキするなんて。

目だけを動かし、部屋をぐるりと一周しました。

最後に枕元のぬいぐるみをちらり、と見上げます。

目があったような。

私は慌てて目をつむりました。

そんな、そんな気がしただけです!

ぬいぐるみですからね!

「目、逸らしてんじゃねーよ」
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